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第7回 COEセミナー


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広島大学半導体技術シンポジウム

COEワークショップ

COE研究会

日時: 平成15年9月9日 (火),10 : 30 - 12 : 00
場所: ナノデバイス・システム研究センター 東棟 5 階会議室
講演題目: システムLSIのデータフロー設計手法
-- 超高精細映像CODECのシステムLSIによる実現を取り上げ --
講演者:
 
山内 寛紀 先生
 立命館大学 理工学部 電気電子工学科 教授 / VLSIセンター長
 ナノデバイス・システム研究センター客員教授
講演内容:
LSI技術の進歩により,シネマのディジタル化が可能な時代を迎えている.このディジタルシネマは,フィルム映画品質にてディジタル撮影し,蓄積,加工,配信,上映する技術であり,800万画素の超高精細映像を基本としている.この画素レベルに達すると究極の臨場感が得られ,シネマに限らず,オーケストラやオペラ等のイベント中継,高臨場感E-laeaningシステムへの展開が開けてくる.現在,ビデオカメラ,プロジェクタ,映像圧縮,光ネットワーク配信などの要素技術開発が完了し,日本においては,NPO法人ディジタルシネマコンソーシアムにて,実サービスを目指したプロトタイプ構築が進められている.その中で,LSI技術によるブレークスルーが期待されているのは,800万画素映像の圧縮・再生を行う,リアルタイム映像CODECのLSI化である.通常テレビの40倍の大画面であることと,MOTION JPEG2000圧縮方式を用いることから(映像品質,スケーラビリティ,編集機能の点から,ディジタルシネマイニシアチブにおいて最も望ましい圧縮方式とされている),今日の先端LSI技術をもってしても1チップ化は容易でない.本講演では,LSI技術の限界に位置する超高精細映像CODECを取り上げ,仕様策定,システムアーキテクチャ設計,モジュール設計など,システムLSIのインプリメンテーション技術について解説する.以下に具体的内容を示す.
(1)超高精細映像の世界
(2)各種映像圧縮標準化方式の比較
(3)JPEG2000アルゴリズムとシステムLSI化のポイント
(4)2次元離散ウエーブレット変換の実現とマルチポートメモリ
(5)算術符号化の実現
(6)システムLSI仕様